HISTORY

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Guildが歩んできた歴史を概説 ―

Guildが歩んできた歴史を概説 ―


創業者 山口千尋―
私が靴を作り始めたのは1980年、京都でのこと。それから17年後の1996年、Guild of Crafts は誕生しました。振り返ると40年近い歳月が経ちます。
Bespoke という言葉すら未だ根付いていなかった日本では、当初様々な障害がありましたが、『Men’s EX』(2003年2月号)の「靴100選」において1位2位を独占したのを始め、様々な媒体でご評価を頂きました。
2007年9月にはNHK「プロフェッショナル」、2018年7月にはTBS「クレイジージャーニー」に出演させて頂き、2011年2月には初の海外個展をパリの老舗ギャラリー “Espace 111” にて開催。その他、『製靴書』(2016)、“Handmade Shoes for Men” の邦訳版『紳士靴のすべて』(2018)の監修を行うなど、日本の靴文化の発信に努めて参りました。
木型の研究においては単なる英国靴の模倣にとどまらず研究を重ね、ギルド独自の採寸、設計、切削方法を確立してまいりました。上の写真は木型倉庫、ギルドの歴史そのものです。


山口 千尋(やまぐち ちひろ)

1960年生まれ。79年大阪市立工芸高等学校美術科卒業後、京都の靴メーカーに就職。86年、渡英。コードウェイナーズ(現ロンドン芸術大学)にて学ぶ。靴の作家として90年ギルド・オブ・マスタークラフツメンのメンバーシップを取得。91年、帰国。フリーランスとしてドクターマーチン(英)やFUBU(米)など多数の有名ブランドとデザインや技術指導契約を結ぶ。96年、ビスポーク・ブランド”Guild of Crafts”設立。99年、靴学校サルワカ・フットウェア・カレッジ開校、400名以上の卒業生(2016年度)を輩出する。現在は製作全般の指導、指揮に加えて、主にラスト、パターン、裁断とボトミングを自身が担当する。